オナホの歴史

我々がいつもお世話になっているオナホール、一体どのくらい昔からあったのでしょうか?

気になってはいましたがついついオナホを使った後はふぅ・・・と何もかもどうでもよくなっちゃいますよね。

しかし温故知新、古きをたずねて新しきを知るという言葉もあるように、オナホの歴史を知らなければ今のオナホをしっかり楽しめないのでは?

こんなにお世話になっているのにオナホについては知らないことばかり!

オナホをもっと楽しむために、オナホ歴10年を越えるこのなべっちがオナホの歴史について書きました。

なんとそこには驚くべき歴史が存在したのである!

オナホ代わりに使用していたのは…

それではオナホールの歴史について調べていこうと思いますが、まずはじめはオナホの代わりに使用して快楽を得てきたものを紹介しましょう。

動物のアソコで気持ち良くなっていた!

実は古くから日本人男性はオナニーの際に動物の性器や肛門を使っていたんです。

なんとその記録は歴史の授業でも学ぶ古事記に残されていました!

古事記には「馬婚(うまたわけ)」「牛婚(うしたわけ)」「鶏婚(とりたわけ)」「犬婚(いぬたわけ)」との記述がありました。

馬婚・・?馬との結婚・・・?

オブラートに包まれた言い方になっていますがこれは馬とセックスすることです。

つまり馬や牛やニワトリや犬と獣姦していたということですね!

古事記は西暦720年ごろに編纂されたものなので大昔から獣姦バッチコーイだったわけですね(笑)

エイともまぐわっていた!

今までは陸地の話でしたが今度は海の話に行ってみましょう。

江戸時代の春画には漁師たちがエイの性器を使用していたことが描かれています。

エイと交わる漁師(御覧男女姿 より)- 艶本資料データベース

エイの性器は人間の女性器にも負けずかなり気持ち良いとのこと。

エイの性器は肛門と一緒になっているそうでこれはもうエイとのセックスなのかアナルセックスなのかわかりませんね!

エイの性器について調べていると興味深いツイートを見つけたので載せさせて頂きます。

性器内部がどうなっているかを写真付きで紹介されています。

確かにこれはなんとも気持ちよさそうなヒダヒダをお持ちで・・・!

生臭そうですがちょっと試してみたくなってきました。

ですがエイは毒針を持っているので致すときは存分に注意しましょう。

快楽と引き換えに命を落とすなんてこともあるかもしれませんね・・・!

ちなみに上記のツイートをされていたサイバーイグアナさん監修のエイの性器を再現したオナホールも発売されています。

サイバーイグアナ監修! 極長ヒダ名器~レイ~
サイバーイグアナ監修! 極長ヒダ名器~レイ~

さらにサイバーイグアナさん、エイの前はイルカのオナホも作られたそうです(!)

一体何者なのでしょうか、サイバーイグアナさん・・!?

とにかく、海に出てエイを捕まえるのは大変ですし毒針に刺されて命の危険もありえます。

まずはこちらのエイオナホを楽しんでみてはいかがでしょうか?

おなほの穴でもいずれレビューしたいと思いますのでその時は是非見てください!

食べ物を使ってオナニー

動物以外では現代でもお馴染みのこんにゃくやわらび餅を使ってのオナニーも行われていました。

こんにゃくは皆さんも試したことがあるんじゃないでしょうか?

今も昔も男子の考えることは同じですね・・エイや馬に比べたら最も手軽なオナホですし!

いつもは精巧なオナホをお使いの皆さんも童心に返って今夜はこんにゃくオナニーに戻ってみるのも悪くないかもしれませんね。

他にはマクワウリという果物をくり抜いて利用していたとか。

まくわうり – Wikipedia

味はキュウリとメロンの間のような甘さとのことです。

要はスイカみたいな味ですね。

くりぬいた長い形のスイカに挿入するようなイメージでしょうか、瑞々しくて意外と気持ちよさそうです!

熟し具合でも気持ち良さが変わってきそうですね。

こんな風にオナホール誕生前の男性は動物、植物と自然のものを犯して快感を得ていました。

日本初のオナホールは江戸時代に誕生

さてここまでは動物や食べ物を女性器の代用としてきたたわけですが、道具としての初のオナホールができたのは江戸時代と言われています。

日本初のオナホ、吾妻形

江戸時代には吾妻形(あづまがた)と呼ばれる道具を使用して自慰をしていたことが「好色旅枕」(1695年)に記されており、おそらくこれが日本最古のオナホールと言えます。

吾妻形は薄いべっこうを張り付けたものや、刀の柄袋にベルベットを詰めたものできていたらしい。

吾妻形(好色訓蒙図彙より) – 艶本資料データベース

画像の左上にあるのが吾妻形ですがこの見た目はまさにオナホール!

その時歴史が動いた!?これがオナホールでなくて何というのでしょう!!

江戸時代にオナホは存在していたのです!

吾妻形の名前の由来

吾妻型という名前の由来ですが、吾妻には「我が妻」という意味があるそうなんです。

つまり吾妻形は我が妻の女性器の形ということですね。

もう隠すこともなくそのままの意味でした!

吾妻形に使用されるベルベットは舶来品であることから当時は吾妻形は高級品であったようです。

お金のない庶民はこんにゃくなどを利用していたと考えられ、吾妻形オナホは裕福な人々が味わえる楽しみだったのですね。

アダルトグッズショップの元祖、四ツ目屋

吾妻形は江戸にある四ツ目屋というアダルトグッズショップの元祖と言えるお店で売られていました。

四ツ目屋では吾妻形はもちろん、女性用の張形(ディルドー)、動物の皮を利用したコンドーム、媚薬など様々な性具を取り扱っていたそうです。

江戸買物独案内にある四ツ目屋の広告 – Wikipedia

江戸買物独案内には四ツ目屋の広告が載せられています。

江戸買物独案内とは大阪で出版された江戸のお店のカタログです。

江戸に行くとなったらどこのお店に行こうかとこのカタログを読んで当時の人々が参考にしたのでしょうね。

四ツ目という屋号に合わせてお店のマークも四つのひし形が集まった形になっています。

客層は意外にも女性も多かったそうです。

当時の絵にも女性が四ツ目屋にいる様子が描かれています。

張型(ディルドー)でも購入するのでしょうか?

店内も客同士の顔が見え恥ずかしくない様に、暗めの照明になっていたとか。

タイムマシンがあったら行ってみたいお店ですね!

繁盛する四ツ目屋でしたが、明治以降は西洋文化が流入し、キリスト教や軍隊教育の影響で自慰行為は悪いこととしてとらえられていきました。

そういった影響もあり四ツ目屋は明治42年2月に検事局に検挙され性具や秘薬、春画などを山ほど押収された挙句に、風俗壊乱でかなりの罰金を科せられてしまいました。

こうして四ツ目屋は時代の変化とともに勢いを衰えさせていったそうです。

戦後から80年代までのオナホール

江戸時代にオナホールが存在していたことはわかりましたが、その後の時代ではどうなっていったのでしょうか?

戦後アダルトショップの変遷

明治以降もアダルトグッズの受難は続いたようで、しばらくはオナホールの記録は見当たりませんでした。

アダルトグッズ全体に関する話では終戦後に薬事法の改正によってアダルトグッズが医療機器の扱いとなり、厚生大臣の許可なしには公に販売できなくなった時期がありました。

1950年代には新しく売春防止法や風俗営業法が施行されて取り締まりが強まった結果、アダルトショップも規制や取り壊しの対象として警察から圧力をかけられる機会が増加。

目立たずひっそりと営業するようになっていきました。

1960年以降は流れが変わり青少年の間で「ビニ本(エロ本)」が大ブームに。

アダルトショップも大人のおもちゃだけでなくビニ本も扱うようにしたところ、これが大きな売り上げとなりました。

おそらくそういった本と一緒にアダルトショップではオナホールが売られていたのではないかと思いますが、当時のオナホールについて詳しいものは見つかりませんでした。

通販で売られていたオナホール

1970年代になると雑誌の通信販売が急増し、その中にも男性用オナニーグッズが登場します。

「電動タコツボ」「イソギンチャク」「しびれふぐ」「ニタリ貝」「伸縮電気なまず」「精巧肉質名器」といった名前の商品が売られていたそうです。

真ん中右に電動フグ – 原色大人の玩具研究(東京三世社)

形は魚や貝などをデザインしたものから単純な円筒形などがあり、樹脂製のホールもあったとのこと。

価格は1,000~5,000円と様々。

当時のオナホールは塩化ビニール製で硬いものが多く、その点を胡麻化すためにローターを設置して振動を与えていたそうです。

女性と違って男性はローターでの刺激は絶頂するほどの快感ではないですからその気持ち良さは推して知るべし。

1970年代の通販広告は文字だけの広告が多く購入しないと実態がわからないものが多かったそうです。

わくわくした気持ちで購入して実際使用してみると気持ち良くなくてガッカリ・・・なんてことも。

この70年代から80年代にかけてのオナホールは粗悪なものが多くあまり気持ちが良いものとは言えませんでした。

この要因にはアダルトグッズショップが薬事法の関係で違法とされており、アングラ色が強かったことが考えられています。

1985年に風営法改定によりアダルトグッズショップが正式に認められるとその商品であるオナホの開発も動き始めます。

オナホ現代までの歩み

ここからはいよいよ90年代から現代まで!

私たちのよく知っているオナホも登場しますよ!

高額だったオナマシーン

風営法改定により、90年代からアダルトグッズショップは盛り上がっていきます。

その商品であるオナホもラインナップが増えていきました。

オナマシーンたち – 原色大人の玩具研究(東京三世社)

当時はオナホではなくオナマシーンという名前で売られていました。

フェラホールもありますし、80年代からのなごりでローター付きのものありますね。

ポンプを動かして空気圧で締め付けを変えるものもあります。

バラエティ豊かなオナマシーンなのですが注目すべきはその価格!

ほとんどが1万円代となっています。

まだまだ現在のオナホと比べると気持ち良さは劣ると思われますし、この価格設定はなかなか厳しいですね。

次に登場するオックスは600円と今の感覚でも普通なので、これはどうしたことなんでしょうか??

人気を博したオナホールOX(オックス)

1990年代に入ると「OX」(オックス)と言うオナホールが登場しました。

カップの容器の中にローションが染み込んだスポンジが入っていて、そこに男性器を挿入します。

人気を博したオックス – 原色大人の玩具研究(東京三世社)

価格は1個500円から600円程度で、レンタルビデオ店のAVコーナーなどに積み上げられていました。

サイズ別に6種類が販売されておりスモールさん、巨根さんでも安心ですね。

スポンジ特有のざらつきとローションの組み合わせによる独特な挿入感で人気を博したそうです。

一回限りの使い捨てタイプで、このスタイルは後のTENGAに受け継がれています。

なんだか小田急が展開するスーパーみたいな名前のオナホですが、ローションを染み込ませたスポンジということで結構豪快な挿入感になりそうですね。

私もOXとは別のものでスポンジ系のオナホールを試したことがありましたが、あまり気持ち良くはなかったです。

(ローションをたっぷりと使う必要があったのかもしれませんが)

家にあるもので手軽に自作できそうなのは良いですが、まだ現在のオナホの気持ち良さに匹敵するとは言えないものだったのではないでしょうか。

素材の変化、塩化ビニルからエラストラマーへ

1990年代にはオナホの素材にも大きな変化が起こりました。

昔のオナホには人形などに使われるソフトビニール(PVC)素材が使われていました。

当時のソフトビニールは添加される可塑剤に毒性があると言われ、毒性のない改良されたソフトビニールや別素材へ切り替えられていくことに。

現在のオナホールのほとんどはエラストラマー(TPE)という素材が使われています。

エラストマーは、熱を加えると軟化し、冷却するとゴム状に戻る性質を持っています。

これにさらに硬軟を加える素材を添加して現在の安全で気持ちいい柔らかさのオナホが作られているのです。

オナホをブランド化したトイズハート

世界ではじめてオナホールをブランド化したのはトイズハートという会社です。

1983年に設立された全国出版協同販売株式会社がはじめはアダルト雑誌の自動販売機を取り扱っていましたが、雑誌の売り上げが伸び悩むようになると1999年にトイズハートの事業名でアダルトグッズの製作を開始。

その9月には世界で初めてオナホールを「トイズハート」の名称でブランド化しました。

オナホールは主力の産業となり2010年には社名をトイズハートに変更することに。

今では大きな勢力を持つオナホメーカーの老舗となっています。

おなほの穴でも、「極キツハード ~陸上女子~」「温泉欲情」「転校生」「セブンティーン」など様々なトイズハート商品を紹介してきました。

特にトイズハートでは2005年に発売されたセブンティーンが大ヒットしました!

大ヒットオナホ、セブンティーン

画期的な2層構造、子宮口の再現などそれまでのオナホとは違う意匠が爆発的に受け世界的なヒットに。

私もオナホ初心者にはセブンティーンシリーズをお勧めしています。

スタイリッシュなオナホTENGAの登場

2000年代に入って起きた大きな変化と言えばTENGAの登場です。

株式会社典雅から2005年に発売されたTENGAはそれまでの常識を覆すスタイリッシュなデザインで、マニア向けの面が強かったオナホールが一般層にも浸透。

エロさが前面に出ていない部屋に置いておいても恥ずかしくないデザインで、オナホブームの火付け役となりました。

デザインだけでなく後片付けが楽な使い捨てのスタイルも斬新でした。

お笑い芸人たちがメディアで使用を公言していたのも記憶に新しいですね。

オナホ界を変えたTENGAのデザイン

誕生日パーティーでジョークで男子にTENGAをプレゼントするなんてこともよく耳にしました。

「オナニーは決して卑猥なことでも、後ろめたいことでもない。誰もがするごく当たり前で健全なこと」

というメッセージを打ち出していたTENGAのおかげで、これまでとは違いオナホがカジュアルな存在になっていきました。

ネット通販の利用が増加

また、ネット通販の盛り上がりもオナホに追い風になりました。

ネット通販の場合は誰とも顔を合わさず購入することができ、アダルトショップに入る恥ずかしさがないためオナホを購入しやすくなりました。

NLSをはじめとして段ボールの伝票にある商品名や発送元を変えられる通販サイトもあり、家族にバレずにオナホを購入することができるように。

ネット通販のおかげでますますオナホをはじめとしたアダルトグッズの売り上げは伸びていくことになりました。

オナホールの進化は止まらない!

オナホの歴史を見てきましたが今もオナホは進化し続けています!

映像と連動するVRオナホールや自動でピストンしてくれる電動オナホール、手に持たず腰を振る据え置き型オナホ、口に挿入するフェラホール、穴は開いていませんがパイズリができるおっぱいホールなど、様々なオナホが登場しています。

毎月趣向を凝らしたオナホの新作が発売されまさに群雄割拠のオナホ戦国時代へと突入。

昔に比べるとなんと幸福な時代でしょうか、現代に生きる我々は広大なオナホの世界を味わい尽くしましょう!

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